この記事ではYouTube広告におけるターゲティングの
特徴や注意すべき点を紹介します。
YouTube広告広告のターゲティングの種類
YouTube広告の動画キャンペーンには「オーディエンスターゲティング」と「コンテンツターゲティング」の
2種類のターゲティング設定があります。
以下で解説していきます。
①オーディエンスターゲティング
YouTube広告は多くのユーザー登録情報や閲覧履歴を持っているため、広告を表示したいユーザーを細かく指定できます。
一人ひとりのニーズに合わせたマーケティング活動を行いたい場合はオーディエンスターゲティングが向いています。
オーディエンスターゲティングの主な項目は以下の通りです。
ユーザー属性グループ | 性別や年齢、子どもの有無、世帯収入など |
---|---|
詳しいユーザー属性 | 大学生など共通の特徴を持つより詳しいユーザー属性 |
興味/関心 | 選択したカテゴリ・トピックに関心を持つユーザー |
動画リマーケティング | YouTube動画の視聴履歴やチャンネル登録、閲覧したTrueView広告などの
履歴を元にグループ化されたユーザー |
ウェブサイトおよびアプリ リマーケティング | 広告主のWebサイトや広告にアクセスしたユーザー |
カスタマー マッチ | YouTubeとGoogle動画パートナーの利用履歴を元にしたターゲティング |
類似ユーザー | 広告主が作成したマーケティングリストまたはカスタマーマッチリストと
類似した特徴を持つユーザー |
上記の設定はグループ設定の「オーディエンスタグ」や「ユーザー属性」より設定できます。
②コンテンツターゲティング
もう一つのターゲティングは、広告の表示場所を指定する「コンテンツターゲティング」です。
指定したキーワードに関連する各コンテンツに、広告を意図的に組み込むイメージになります。
主に以下の種類があります。
プレースメント | YouTube 動画やチャンネル、Googleディスプレイ ネットワーク上のWebサイト
またはアプリなど掲載場所を選ぶ |
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トピック | YouTubeまたはGoogle ディスプレイ ネットワークが分類したトピック群から特定の種類を選べる |
キーワード | 単語やフレーズなどキーワードを決め、ユーザーが関心を持ちそうな動画やサイトを指定する |
デバイス | パソコンやスマートフォン、テレビ画面など使用しているデバイスを選ぶ |
コンテンツターゲティングの主な4項目について、それぞれ解説します。
プレースメント
プレースメントでは、配信先の動画や再生チャンネルの指定ができます。
例えば、小中学生を対象とした玩具やゲームの広告を配信する場合、ユーザー属性では18歳以下を直接指定することができません。しかし、プレースメント設定で指定すると、小中学生が主な視聴者層となるチャンネルに配信が可能です。
プレースメントを活用する際には、各動画やチャンネルがどのような層に視聴されているかについて、事前にリサーチを行いましょう。
トピック
トピックとは、広告を表示するページのトピック(コンテンツの内容)をアート・エンターテインメント、インターネット・通信、仕事・教育、美容・フィットネスなどのカテゴリから選択して配信する方法です。
キーワード
キーワードとは、設定した単語やフレーズなどに関連する動画に広告を配信する方法です。ユーザーが関心を持ちそうな動画やサイトを指定します。
カスタム・インテント・オーディエンスのコンテンツターゲティング版とも言えます。
オーディエンスターゲティングが効果的な場合
各ユーザーにターゲットを絞り、認知拡大や購入を促したい場合はオーディエンスターゲティングの設定が適しています。
一人ひとりのニーズに合わせたOne to One マーケティングを狙いたい場合
詳しいユーザー属性やアフィニティカテゴリの設定でターゲット層にアプローチ可能です。
認知拡大フェーズの場合
ユーザーは商品やサービスをまだ知らない状態のため、ターゲット層の年齢や性別で対象の絞り込み、興味関心に近い項目をアフィニティカテゴリやカスタムカテゴリの設定でターゲット層に届けます。
比較検討フェーズの場合
ユーザーがGoogleで検索したキーワードやLPに基づいた広告を表示するカスタム・インテントの設定で、実際の購入者に近いユーザーへの訴求ができます。
購入・アクションを促進したい場合
リマーケティングやカスタマーマッチで過去に興味を持ったことがあるユーザーに対し、アクションの後押しが可能です。
コンテンツターゲティングが効果的な場合
ユーザーが利用する配信媒体の予想がつき、効率的に広告を配信したい場合はコンテンツターゲティングが有効です。
商品やサービスに関連するYouTube広告に配信したい場合
キーワードの設定で関連性のある配信先を設定できるので、効率的な配信を行えます。
適切なタイミングで配信したい場合
ユーザーがYouTube動画を視聴しているときは、情報収集の目的で見ている可能性があります。コンテンツターゲティングで関連する動画にYouTube広告を設定すれば、内容に興味関心を持ってもらえると考えられます。
効率良く配信の設定をしたい場合
関連性のあるYouTube動画で広告を配信していく中で成果の出やすいもの、逆にあまり効果的ではないものが分かってくることがあります。その際には、プレースメントターゲティングを用いて、配信の最適化を行うことができます。
YouTube広告でターゲティングを行う際の2つの注意点
効果的なターゲティングはYouTube広告の成果を出しやすいというメリットにつながりますが、闇雲に設定してしまうと逆効果になることがあります。ここではターゲティング設定の際の2つの注意点を解説します。
注意点1. 具体的なターゲット像を想定する
配信した広告とユーザーのペルソナとの合致する点が多ければ、広告を自分ごとと捉えてもらいやすくなり、広告視聴後のアクションを期待しやすくなります。そのため、有効なターゲット層に絞ってYouTube広告を配信することがは大切です。
注意点2. 配信先を絞りすぎない
YouTube広告を配信するターゲット層を絞り込むことは大切ですが、ターゲティングの条件を厳しくし過ぎると、配信先が狭められる可能性があるので、注意が必要です。