ここではディスプレイ、SNS広告のバナー制作準備について解説します。
目次
1.バナー広告を作るための材料について
まずバナー広告を作る前に必要な情報を整理しましょう。
以下の項目を押さえておくと、作成のヒントになるかと思います。
- クライアント情報
- ターゲット
- バナー広告の訴求
- キャッチコピー
- デザイン
①~②番目の項目はヒアリングシートで理解しているかと思いますので、③~⑤番目の項目に関しては別途ヒアリングをして把握しておくとよいかと思います。
上記の項目を整理することでお客様とバナーデザインのイメージのすり合わせにもなり、実際に制作した後にイメージの相違により作り直しが発生・・・というリスクも軽減されます。
また、バナー制作をデザイナーの方に依頼する際の依頼用メモにも使えるため、必ず情報を整理しておきましょう。
バナー広告の訴求
よくバナー広告を作成するにあたり訴求を考えずにキャッチコピーを作成する人がいますが、効率性や妥当性を考慮すると、まずしっかりと訴求を考えることが大事だと思います。商品をプロモーションしていくときも様々な切り口で訴求は考えられています。
例)シャンプーの場合
皆さんが普段使用しているシャンプーを思い浮かべてください。そのシャンプーを他人にお勧めしたい時にあなたはどの部分を強く推薦しますか?
【価格】【性能】【知名度】【匂い】【デザイン】【洗い心地】【口コミ】…etc
簡単に思いつく限りでもかなりの打ち出しポイントがあるかと思います。どの訴求でテストしていくのかを決めたうえで初めてキャッチコピーへのフェーズとなってきます。
また考えた訴求がリンク先にしっかりと明記されているかを確認しておかないと、広告の審査落ちも起こり得ますので気をつけください。
キャッチコピー
訴求が決まったら、いよいよ広告の核となるキャッチコピーを作成します。
よくうまいことを書きたい・言いたいという人がいますが、ネット広告においてはその概念は一旦置いておいてください。あくまでも当事者意識を持たせてクリックしてもらうことがバナー広告の存在意義ということになりますので、クリックしてもらうためにはどういった言い回し、フレーズがよいのかを追究してください。
例)海外旅行を取り扱っているクライアントで訴求が価格訴求だった場合
ベース文:A社は海外旅行が格安で行けます。
これを海外旅行興味関心層に訴えるキャッチコピーを考えます。
【キャッチ案】
・売切れ御免!50%オフは当たり前!海外旅行なら○○
・「とにかく安く行きたい!」価格破壊の海外旅行ツアーをご紹介
・A社厳選!格安海外旅行ツアーは今が狙い目?
上記のように価格訴求だけで考えてもかなりのキャッチコピーが考えられます。
流行りのフレーズや他社の文言を気にするなど、数字や疑問形などCTRを上げる要素を組み合わせて案を出します。その時になるべく一人では考えず、他の人にも案を出してもらうとキャッチコピーの幅が広がります。
デザインについて
デザインを構成する要素は大きく分けると「画像 or イラスト」「メインキャッチ」「ロゴ」「ボタン」の要素で構成されます。
画像・イラストについて
画像やイラストなど、どの素材を使用すべきかが重要な要素となってきます。お客様から指定の素材があればそれを使えますが、特に要望が無ければ画像・イラスト素材サイトなどで探すことになります。
弊社が登録している素材サイトから画像素材のダウンロードも可能です。
以下のサイトはchatworkの各チャットルームがあるため、概要のルールを確認しながら適宜DLしてください。
- シャッターストック
- PIXTA(ピクスタ)
- スナップマート
競合のバナー広告を参考に選んでいくのもひとつの手段としてありますが、デザイン部分はCTRに大きな影響を与える部分ですので、適当な画像選び、なんとなくのイラスト選択は失敗する危険性がありますので、実際に自分だったらクリックしたくなるかを考えて選んでください。
バナー制作前にお客様と相互確認
大まかなデザインの方向性が決まったら、制作前にお客様に確認をとります。
お客様へ確認を取る際は、こちらで考案した「訴求内容」「キャッチコピー」「デザインイメージ(使用する素材)」の内容でで制作を進めていきます、という伝え方で大丈夫だと思います。その際にお客様から要望があれば適宜対応していくような進め方をしてください。
2.スケジュールの確認する
バナー制作~配信開始までのスケジュールについて
バナー広告の材料が固まったら、制作~配信開始までのスケジュールを確認します。
まず例として、12月10日から広告配信開始の場合、スケジュールを逆算してみてみると
配信開始(~12月10日)
↑
審査通過(~12月9日)
↑
審査待ち(媒体によるが大体1営業日~3営業日程)
↑
バナーデザイン確定&媒体へ入稿(~12月6日)
↑
お客様にバナーデザイン確認(お客様にデザイン確認期間にゆとりを持たせるため大体2~3日ほどの為、12月6日まで)
↑
バナーデザイン完成(~12月3日)
↑
バナー制作の依頼 or 自分で制作(制作スピードによるが大体1週間程度とみて11月27日ごろ)
このように審査期間や制作スピードでスケジュールが前後するとみても制作~配信開始までに約2週間程度はかかると思われます。また、審査にひっかかりデザイン修正が発生する可能性もありますので、出来る限り余裕を持った制作期間で進めたほうが何かあった時に無難です。
各媒体の審査期間について
以下は各媒体のヘルプで記載してある審査期間になります。目安と共にご確認ください。
媒体名 | ヘルプ記載の審査期間 |
Googleディスプレイ | 1営業日 ※実際は2営業日かかる場合もあり |
Yahooディスプレイ | 3営業日前後 |
Facebook・instagram | 24時間以内 |
LINE | 記載なし |
記載なし |
入稿・審査に時間がかかるケースとその対策
入稿に時間がかかるケースは、入稿物が入稿規定に反している場合など
入稿するテキストやバナーなどの入稿物が規定に違反している場合などは、入稿物の修正をしないといけないため、入稿の時間がかかってしまうケースと言えます。規定に反していることが入稿時にわかって、慌てて修正するというケースもよくあります。そんなことが起こらないようにするため、あらかじめ広告の入稿規定を確認しておきましょう。
▼Yahoo広告 入稿規定
https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/guideline/articledetail?lan=ja&aid=1663
▼Google広告 編集基準と表現
https://support.google.com/adspolicy/answer/6021546?hl=ja
審査に時間がかかるケースは、繁忙期であること
審査は概ねシステムと人の目の両方で審査されているケースが多いです。そのため広告の入稿が立て込む時期になると、媒体側が広告を審査するマンパワーが足りなくなるため、審査に時間がかかるケースが多くなります。
審査が立て込む時期は、年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇前になります。長期休暇前は審査に5営業日かかるケースもよくあります。この場合に審査がかかるのはどうしようもないため、早めにバナーを作成する必要があります。
審査を早める裏技_優先審査について
広告を入稿してから1営業日(24時間)経過しても審査が終わっていない入稿物は、媒体に審査依頼申請をすると優先的に審査を見てもらえるというものがあります。これを使うことで審査の優先度を上げてもらい、審査期間をすぐに終わらせることができるケースがあります。
こちらについては、全媒体でできるわけではなく、現状ではGoogleが優先審査をすることができます。Facebookは優先審査というものはないですが、ヘルプページのチャットワークで状況を伝えて審査部に審査を優先できるよう打診することは可能です。上位以外の媒体では現状、優先審査というものはできないです。またGoogle,Facebookに関しても優先審査の依頼出来るのは、広告入稿から24時間経過後になります。
3.バナー制作を依頼する
チャットワーク「クリエィティブ依頼」から国分さんに依頼する
チャットワークの「クリエィティブ依頼」のチャットルームに入り、(まだ入れない方は誰かに招待してもらってください)国分さんという方にバナー制作の依頼をチャットで送ります。
依頼時にお伝えするバナー情報としては、大まかに以下の通りになります。
バナーサイズ:例 600×600pxl、2048×640pxl
配信:例 Facebook,インスタ広告
案件内容:例 長野県佐久市内の飲食店をまとめたサイトへの誘致
配信先LP:例 https://www.sakudaira.com/
素材:
キャッチコピー:
ターゲット:例 30~40代の男女
備考:例 クリニック系のバナーなので明るく清潔感のあるイメージにしてください
バナー納期:
これといった依頼テンプレはないのですが過去の投稿を見ていただくと、どのような流れで依頼をしているかざっくりわかると思います。
納期に関してですが、制作者の方もほか案件を複数かかえているため、急な依頼(明日までに納品希望など)をしてしまうと制作側のスケジュールに無理が発生してしまうので、なるべく納期を5~7日程度は余裕をもって依頼をするようにしましょう。
また、国分さんへの依頼数をカウントしており、制作物に応じてカウント数が異なります。
こちらは納品後に指定のスプレッドシートにカウント数を記載しますが、後程詳しく説明します。▼
4.デザインチェック&お客様への確認
納品されたデザインチェック
国分さんからバナー完成の連絡がありましたら、デザインのチェックをします。
依頼内容を踏まえて制作いただいたとしても、実際に完成されたデザインを見て自分がクリックしたくなるようなバナーか、もし違和感を感じた場合どの点が気になるのかをチェックします。
気になる点や、直したほうがいい点があれば一度周りのメンバーに見てもらいアドバイスをもらうといいでしょう。その上で修正点があれば国分さんに修正を依頼します。
お客様へデザイン確認の連絡をする
修正点が無ければ、バナーをお客様にメール又はチャットなどでデータをお送りし、デザイン確認の連絡をします。
お客様から修正依頼があれば都度対応し、お客様からOKがでたら国分さんにデザインOKのチャットを送ります。
スプレッドシートに納品物のカウントをする
「クリエィティブ依頼」チャットの概要欄に記載されているスプレッドシート内に、今回納品されたクリエィティブのカウント数を入力します。
スプレッドシートを開き、案件名、カウント数を追記しシートを更新してください。
5.クリエィティブを入稿する
各媒体にバナーを入稿する作業を行います。
媒体ごとに入稿方法が異なるので、下記リンクから参照してください。
【Google広告】ディスプレイ広告・レスポンシブ広告の入稿方法について http://oslp.xsrv.jp/katimake/google_025
【Yahoo広告】ディスプレイ広告の入稿方法について http://oslp.xsrv.jp/katimake/yahoo_026
【Facebook・instagram広告】入稿方法について http://oslp.xsrv.jp/katimake/fb_002
【LINE広告】入稿方法について
【Twitter広告】入稿方法について
6.審査通過後、配信準備&お客様へ連絡する
広告審査通過後は、広告キャンペーンの配信状態がONになっているため、審査通過後は配信日までの間必ずOFFにしておいてください。
その他配信準備が整ったら、お客様へ広告の配信準備が整ったので予定どおり配信日に広告配信する旨を連絡してください。